大学に入ってから必ず持ち歩く様に心掛けていたもの
それはハガキ大程のスケッチブックだった。
それにスケッチすることが目的ではなかったけれど、
気になったことや、突然思いついたことをメモしたり
時には本来の役割通り、絵を描いたりらくがきしたり
ある時は授業のノートになり、ある時は日記になる。
それこそ、私の毎日がそこにあるかのような1冊だ。
1冊終わったらまた新しいのを1冊。
そうやって大学生活を送っていくうちに、1冊、また
1冊と増えていって、振り帰って見てみるとその頃が
おぼろげに思い出されていく。
それは時に懐かしく、時に切なく、けれど今は楽しい
思い出のページの集まりになっている。
人は過去を懐かしがる。
それは決して過去へ戻りたいという気持ちではなく、
その時、その場所に自分がいたことを確かめたいから
なのではないだろうか。
私がこのスケッチブックを見たくなる時。
それは自分自身がちゃんと生きてきたのかを、無性に
確かめたくなった時なんだろう。
<2001.10.12>